至極の万年筆ペリカンスーベレーンM400 EF極細字 書き比べてみた

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40歳近い今、そろそろ普段使うペンにもこだわってみようかと思いました。

そこで今回購入したのが「ペリカンのスーベレーンM400」です。

ペリカン社の本社はスイスですが、ペリカン万年筆が生まれたのはドイツ。

1950年に現在のM400の原型スーベレーンモデル400が発売されました。

その後、スーベレーンモデルとしてラインナップが拡大され、初心者からマニアまで幅広い人気を持つシリーズとなりました。

あの万年筆の最高峰モンブランと並ぶと言われる「ペリカンスーベレーンシリーズ」。

今回はそのペリカンスーベレーンM400について、個人的主観をたっぷりとご紹介したいと思います。

万年筆の良さを味わいたいのなら、間違いなくスーベレーンM400がオススメと最初から断言しておきます。

 

 

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大人の最初の1本に「Pelican スーベレーンM400」

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「万年筆なんて使ったことないから最初は安いものでも買っておこうかな?」

「文字に自信がないから安い万年筆で十分」

「そろそろ年齢なりの良い筆記用具が欲しいけど、万年筆ってどうなんだろう?」

などと思っている人はいませんか?

少しでもそんな気持ちがあるのなら、最初からそこそこ高級なラインを購入することをお勧めします。

そんな方のためにオススメしたいのが「ペリカン スーベレーンM400」です。

この万年筆を持っているだけで、仕事ができる人間になった気持ちになれる、そんな万年筆です。

「ペリカン スーベレーンM400」の良いところ

男性の手にも女性の手にも馴染むグリップの太さ。

持っているだけで満足できる高級ライン。買い求めやすい価格帯。

トメ、ハネ、ハライなど日本語を美しく書ける、書き味滑らかな万年筆。

万年筆が初めての人にも、買い足したい人、プレゼントにも長年の人気を誇る1本。

インクは伝統的な「吸入式」

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吸入式って何?ですよね。私もこのペンを購入するまで知りませんでした。

吸入式とは、替えのインクを差し替えるカートリッジタイプではなく、ペン先からインクを吸い上げるタイプのことです。

インクを吸い上げた後に2、3滴インクを垂らすことでペン先の洗浄効果もある、昔からの伝統的な手法だそうです。

ペン先は柔らかく弾力のある14金、EF(極細字)〜BB(極太)まで

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ペン先のデザイン

ペン先のデザインも素材も安物の万年筆とは違います。

精巧なデザインが美しく、嫌味のない高級感です。

ペン先は14金と18金が

ペリカンスーベレーンでペン先が14金を採用しているのは、M600,M400,M300です。

同じスーベレーンでも M1000,M800は18金です。

14金のペン先は、ステンレス製のものとは書き味が全く違います。

ペン先の太さ

EF(極細字)、F(細字)、M(中字)、B(太字)、BB(極太字)

上記の5種類が用意されていますが、迷ったならEF極細字を選ばれるといいと思います。

詳細は後述しますが、国産のF細字が海外製のEF極細字と同等と考えておけば間違い無いでしょう。

書き味

ペン先の引っ掛かりなどのストレスがなく、スラスラと文字を書くことができます。

実際に使い比べることで、ペンを紙に走らせた時の滑らかさが全くの別物であることを実感していただけると思います。

例えるなら、紙の上をペン先が滑らかにスケーティングしている感覚です。

すらすらとスムーズに文字を書けることが、これほどまでにストレスフリーだとは思いもしませんでした。

筆圧も軽くて十分。手首への負担が軽く、長時間書いてもそれほど疲れません。

今でも「手書きで執筆活動をされる方が使っているのは万年筆が多い」というのが納得できた瞬間でした。

 

ホワイトトートイスは女性に人気のカラー

 

低価格の万年筆と比べてみる(ペリカーノジュニア、ペリカンスーベレーン、パイロットカクノ)

私がこれまでに使用していた低価格の万年筆が「ペリカーノジュニア」です。

ドイツでは子どもたちの入門用万年筆として定番商品でもあります。

それとここ数年とても人気な国産万年筆「パイロットのカクノ」も比較対象に加えてみたいと思います。

比較はしますが、それぞれに良いところがあるため優劣はつけません。

ただ言えることは、お値段なりになっているのは間違いないということです。

ここで紹介する万年筆のインクの交換方法は、ペリカンスーベレーン以外はカートリッジ交換式となっています。

持ちやすさを比較

画像はクリックで拡大できます。

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左から、ペリカンスーベレーン、ペリカーノジュニア、パイロットカクノ
  • 軸径が一番太いのがペリカーノジュニア
  • 一番細いのがペリカンスーベレーンM400
  • 2本のちょうど中間がパイロットカクノ

手の大きさにもよるでしょうが、どれも違和感なく持てます。

持ったときに手にフィットするのはグリップ部分が三角になっているペリカーノジュニア。

パイロットカクノも三角になっているので違和感なく持てます。

ペリカンスーベレーンM400は指を置く場所が窪み、ちゃんと指先にフィットするような形状になっています。

ペリカン スーベレーンM400

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ペリカーノジュニアよりも細く、男性でも女性でも持ちやすい太さです。

私の手は特別大きくも小さくもない標準的な大きさだと思いますが、細くて持ちにくいという事もありません。

というよりも全然細いとは思いません。

手に程よくフィットします。

ペリカーノジュニア

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軸径は丸く太いものの、グリップ部は三角形で持ちやすくゴムのスリップも付いています。

日本で言うところの「書き方えんぴつ」と言うのが納得できます。

このグリップのおかげで、ペンの正しい持ち方が身につくことは間違いないです。

パイロットカクノ

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この3本の中では中間の太さ。軸部は6角形、グリップ部は三角形になっています。

ペン先に目と口が描かれていて可愛いです。

書き味、文字の太さを比較

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左から、ペリカンスーベレーンM400、ペリカーノジュニア、パイロットカクノ

 

スーベレーンM400

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妙な引っかかりもなくスムーズに書けて、ストレスフリーです。

EF極細字を使用していますが、それほど極細だとは思えません。

ですが、とにかく書き味はこの3本の中では抜群です。

ぬるぬる書けます。

トメ、ハネ、ハライなど、日本語の文字の美しさを存分に発揮できる万年筆です。

ペリカーノジュニア

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文字は太めです。普段、0.25のボールペンが好きな人だとビックリするほど太いと思います。

書き味は、時々ググッと引っかかりを感じることがあります。それは、私の文字の書き方が悪いときなのですが、それでもペン先が太い分、引っかかった時の抵抗も大きく感じます。

しかし、スーベレーンを使用するまではそれほど気になったことはありませんでした。

やはり高級万年筆と比べると、万年筆初心者の私でもわかるほどに書き味は結構違います。

パイロットカクノ

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EF極細字を使用していますが、無印のジェルボールペン0.25と同じくらい細いです。

書き味は、カリカリしていて「今、紙に書いてるぞ!」と主張のある感じです。

滑らかかと聞かれると、滑らかとは言い難いものがあります。

「書いてるぞ!」という感じはとってもありますので、勉強している気になるというか、仕事している気になるというか、そういった面ではいいのではないでしょうか。

この書き味も嫌いではありません。

 

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ペン先選びに迷ったら

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同じEF(極細字)でも国産万年筆のEFと海外製万年筆EFでは差が出ます。

国産の方が細いと思っておけば間違いありません。

国産F(細字)=海外産EF(極細字)と言っても過言ではないかも。

普段使っているボールペンのボール径が0.25などの極細字が好きなら、国産万年筆のEF極細字をお勧めします。

ただし、トメ・ハネ・ハライなどの万年筆ならではのニュアンスは出にくいです。

普段使っているボールペンのボール径が0.5くらいが好きであれば、ペリカンなど海外製万年筆のEF極細字がオススメ。ボールペンの0.5よりは太いですが、万年筆ならではの文字の美しさを体感できます。

文字の練習、万年筆の練習、ペンの入門用としては、ペリカンスーベレーンM400EF極細字の次に、中字のペリカーノジュニアがオススメです。

最後に 

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高級万年筆としては購入しやすい価格帯の「ペリカンスーベレーンM400」。

大人の入門用、プレゼント用としても非常に満足度の高い1本に間違いありません。

高級万年筆は上を見ると同じペリカンでも20万円するものや、モンブランになると30万円を超えるプレミアム価格になっているモデルまであります。

上を見るとキリがありませんが、高級万年筆らしい書き味を持ち、高級万年筆でありながら買い求めやすい「ペリカンスーベレーンM400」をぜひ1本手に入れてみてください。

文字を書くのが楽しくなる、そんなお気に入りの1本になってくれること間違いなしでしょう。

ぜひあなたの手元にもペリカンスーベレーンをお迎えしてあげてください。 

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