小さい頃に南部鉄器が近くにあった
明治生まれの曾祖母が愛用していた南部鉄器の鉄瓶。
曾祖母がなくなってから20年以上経つけれど、あの鉄瓶はどこにいったのかな。
ひいおばあちゃん子だった私は、よくひいおばあちゃんの部屋に行ってはお菓子をもらったり、一緒に花札をしたり、オセロをしたりしていました。
そんなひいおばあちゃんが大事にしていたものの一つに鉄瓶があります。
「これは南部鉄器の鉄瓶だよ。これでお湯沸かすと鉄分が摂れて貧血にならんから飲みなさい。」とよく言ってたのを思い出します。
それで淹れたお茶や、はちみつ白湯は確かに口の中でまろやかに広がっていったのを今でも思い出します。
めちゃめちゃ抽象的な例えをすると、口の中で水の玉がじわーっと広がって、口内の粘膜に浸透していく感じ。
南部せんべいもよくおやつとして食べてました。
よく「鉄瓶で沸かしたお湯は鉄分が含まれていて貧血予防になる」とか聞きますけど、正直そこまで言うほど鉄分含まれてないような気もします。
気になったので調べてみました。
南部鉄器とは
南部鉄器 – Wikipediaに詳しーく書いてあります。
要約すると岩手県南部鉄器連合協同組合会の加盟業者で作られている鉄器。
鉄瓶や急須、燭台やお寺の鐘や時鐘など。
歴史は古く、奥州市の鉄器は平安後期から始まったとされ、盛岡市の鉄器は慶長1600年前後に始まったとされる。
明治維新頃に幕府の後ろ盾がなくなり衰退するが、明治23年(1890年)の東北本線開通(東京~盛岡)に販路拡大を遂げ人気の復活となる。
その後、第2次世界大戦を迎え軍需関連以外の鉄器の製造中止となる。
終戦後は目覚ましい日本復興の陰で、軽くて安価なアルミ製品人気におされ需要は減り衰退するものの、茶道具や伝統工芸品としての人気は高く、近年では実用的な調理器具としてのモノの良さが見直され、洋風料理に使用するスキレットやダッチオーブンが国内でも人気を高め、内部がホーロー加工されたやかんなどは海外でも人気が出てきている。
私もダッチオーブン持ってます。
確かにダッチオーブンで作ったビーフシチューは、いつもと同じルーを使っていてもなんだか味が違います。
コクというか、深みが増すというか。
この鉄のせいだったのかな。
鉄分が摂れるって本当?似非科学は信じないわよ!
南部鉄器から溶出される鉄は2種類。2価鉄と3価鉄。
南部鉄器は2価鉄が豊富に含まれ、体内に鉄分が吸収されやすい。
どのくらい溶出されているのか詳しく書かれているところがありませんでした。
が、溶出されているのは間違いなさそうです。
まったく無いよりも少しは鉄分取れた方が嬉しいので、鉄瓶欲しいです。
それにお水がまろやかになるのは嬉しいです。
じゃあその2価鉄って何?
2価鉄とは・・・2価の鉄イオン。動物性(肉や魚)の食品に多い(レバーなど)。身体への吸収率は15%~30%。
3価鉄とは・・・3価の鉄イオン。植物性の食品に多い(ほうれん草など)。身体への吸収率は5%以下。
鉄中毒ってあるんだ
鉄中毒は過剰な鉄分摂取により引き起こされる症状。
急性肝不全とか肝障害が起こるらしいです。
鉄分が不足してるからって、処方されていた鉄剤を用量以上に過剰摂取するとダメですよ。
初期症状は傾眠・腹痛・嘔吐から始まり、急性肝炎へと進行するそうです。
でも鉄瓶でお茶飲むくらいで中毒にはならないです。
過剰摂取(オーバードース)がだめなんです。
小さな子供の鉄剤誤飲とか本当に気を付けてください。
ここに浜松医療センターの論文を見つけたので貼っておきます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/20/1/20_75/_pdf
カルキも抜けてまろやかになる
これ色んな所で書いてありますね。
ってそれ、沸騰させたらカルキ抜けるでしょ。
この知恵袋でも書いてありましたが、発がん性物質「トリハロメタン」は浄水器の効果が高いそうです。
よかったうち浄水器つけてる。
東京に引っ越してきてから、定期的にカートリッジ交換してかれこれ5年くらい使ってます。
東京の水も普通に蛇口から飲めます。美味しいですよ。
トリハロメタンとか除去してくれる浄水器使ってますけどね。
あのでかい配達してくれる水を頼もうかとも思いましたけど、結果必要じゃなかったです。
宅配とかめんどくさいですし、高いし、邪魔だし。
内部がホーロー加工のものは鉄分摂取できません
今オシャレな感じで加工された鉄瓶・急須がたくさんありますよね。
かわいいですが、内部がホーロー加工してあるものは鉄分とれません。
鉄をホーローでコーティングされているので、鉄が溶出するわけがない。
こんな風に内部がホーロー加工されていない物をお探しくださいね。
私は急須よりも鉄瓶が欲しい
「大は小を兼ねる」のと、ストーブの上に置いて楽しみたいんです。
母方のおばあちゃんのお家では、薪ストーブの上に鉄瓶がありました。
薪ストーブは本当に暖かいです。薪を用意するのが大変ですが。
80近いじいちゃんは今でも自分で斧を持って薪割してます。
急須よりも容量があって、今ではIH対応のものもあるそうです。
我が家はガスなので関係ありませんが、IHのお家の人なら嬉しいですよね。
今、中国産とかも出回っているそうです。
購入の際は十分お気を付けください。
スキレットとか流行ってるけど
今、スキレットとか流行ってますよね~。
私はキャンプをするので、スキレットも欲しいんです。
まだダッチオーブンしか持ってません。
そのスキレットも日本製、欲を言えば南部鉄器が欲しいです。
いや、別に南部鉄器じゃなくてもいいんですけど、日本の職人さんが作ったものが欲しいです。
職人さんが作ったものって、モノにきちんと心がこもっている気がして好きです。
これまた抽象的過ぎますが、直線ですら柔らかい感じがして好きです。
ということで、南部鉄器についてざっくりと調べてみました。
鉄分が摂れて、水がおいしくなって、日本の心がこもった南部鉄器。
人生で一度は手に入れたいアイテムのひとつです。
手に入れたら一生大事に使いたいです。
いつの日か手に入れることが出来たら、またブログで報告したいと思います。
そんなにめちゃめちゃ高価な物じゃないんですけど、なんだかまだ購入できずにいます。
きっとモノにも手に入れる必然的なタイミングというものがあるのかもしれません。
以上、【和の心】鉄分が摂れて、水がおいしくなって、日本の心がこもった南部鉄器。でした。
こちらの記事もどうぞ。
超絶ズボラ飯「極旨汁」レシピ 料理はだしの掛け算で旨くなる! – ママはずぼら
ダッチオーブン初心者のQ&Aと初心者向けおすすめ簡単料理・便利グッズ – ママはずぼら
旨いチャーハンを作るならこれ!横浜中華街のおよそ8割のお店で使われている中華鍋。 – ママはずぼら
あなたもお家でダッチ!ダッチオーブンはアウトドアだけじゃない!初心者 シーズニングをキャンプ場で! – ママはずぼら