マダニに咬まれた!遠足やキャンプなどアウトドアで気をつけたいこと

こんにちは!

ここ数年「マダニの感染症で死者や重症患者が出た」というニュースが耳に入ってくるようになりましたね。

今回はそんな厄介者の「マダニ」に三男が咬まれて病院に駆け込んだ話をしたいと思います。

木々の多い場所、茂みの多い場所、アウトドアに行く際の参考にしていただければと思います。

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マダニに咬まれた!どこで?いつ?

どこで咬まれたのかというのは振り返ればだいたい検討がつくことが多いようです。

まあ、マダニの生息地はコンクリートの多い場所じゃないので、行動を振り返ると大抵は想像がつきますよね。

今回三男が辿った経緯をここで振り返りたいと思います。

おそらく4月27日の親子遠足の際だと推察されます。それ以外、森や林には近づいていません。

4月27日

幼稚園の遠足で森の中の公園に遊びに行ってきました。

4月28日 朝

目ヤニ、鼻水が黄緑でベタベタ。咳も増え、ゼエゼエする。

4月28日 午後

かかりつけの近医受診。諸症状に対する対症療法薬を処方される。

4月28日 夜

39度台の高熱が出始める

4月29日

37度台〜38度台を行ったり来たり。元気はある。

4月30日 午前

血尿が出た!と思ったら、薬の色が尿に出ただけだった。 36度台後半〜37度台まで解熱。

4月30日 夜

36度台後半まで解熱したため、入浴させる。頭を洗っているとマダニ発見!!

素人目でフタトゲチマダニと思われる個体。

フタトゲチマダニ(国立感染症研究所HP内)

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前頭部寄りの頭頂部にマダニがしっかり吸血中。触ったくらいじゃ取れないほどにがっちりホールドしている。

4月30日 夜

東京消防庁救急医療相談#7119へ電話をし、すぐに受診したほうがいいのか、明日の朝まで様子を見て通常の時間帯に受診した方がいいのかを聞く。

担当看護師から「明日までに待たずにこれから必ず病院に行って欲しい」と強く念を押される。

紹介してもらった救急病院に電話をするも、「それは皮膚科じゃないとできない」「うちはお腹を開いたりする外科なら対処するけれど、それは対処できない」「小児科がないし、外科だけでは対処できない」などと紹介してもらった3件の総合病院に断られる。

こうなったら仕方がないと都立小児医療センターのERへ直行。往復のタクシー代1万円超える・・・。

4月30日 深夜

トリアージ順でようやく診察。

医師「どれどれ、マダニだって??」

息子「・・・」

医師「あー、ほんとだ。いるわ」

髪の毛をかき分ける医師

息子「(3歳児が真顔で冷静に)やめてください。やめてください。やめてください。」と三回連呼。

医師「やめてくださいと言われても、やめれません」と少し笑いながら返す医師。

息子「やーめーてください」

思わずクスッとしてしまった私。

まさか3歳児がこんなにも冷静に「やめてください」なんて敬語まで使うなんて!

結局、どうやってマダニを除去したかというと・・・

局所麻酔薬塗布をしてマダニを痺れさせようとするが、なかなか効かない。

それよりも強力だという外科用局所麻酔スプレーを吹き付け、無事マダニ除去完了!

口も頭皮に残ることなく、綺麗に取り除くことができました。

取り除いたところを綺麗に洗い流しステロイド「ゲンタマイシン軟膏」を皮膚感染症を予防のためベットリ塗って終了。

帰宅はなんと深夜2時を過ぎていました。

帰宅後、熱が38.1度まで上昇。まだまだ風邪の症状がくすぶっています。

咬まれていたところはまだ赤くなっていますが、本人は痛みも違和感も感じないようです。

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口も綺麗に取れたので、ハゲること無く無事に除去できました。一時は切開して除去なんて恐ろしい話もあったので・・・。

5月1日 夕方〜夜

熱は37度台〜38度台。食欲あり。水分補給も適度にできる。排便2回あり(少し軟。痛いと騒ぎ始めてからの排便なし)。

腹痛を訴え始め、時間経過に伴い泣き叫び体をよじって痛がるので、痛みも強くなってきたように感じ、再度都立小児受診。

聴診器や手による触診の結果から、開腹するような所見は見当たらず「お家で様子を見てくださいね」 とのこと。

マダニによる感染症の症状は、咬まれたと思われる日から1週間ほど経過してから発症することが多いので、今回の症状はあくまでも最初の風邪に起因するものと思われるそう。

マダニ起因の日本紅斑熱は潜伏期が2〜8日と国立感染症研究所のHPで見ましたが、どうやら今回は主要三兆候の一つである発疹もないので違うようです。

日本紅斑熱とは:国立感染研究所 公式サイト

痛い痛いと泣いたりしているものの、大きな病気ではないということで安心。自宅に帰り様子を見ることに。

泣き疲れたのか、帰宅途中の車内で熟睡。そのまま朝まで寝るかと思いきや、夜中に何度もトイレと水分を欲しがる。

5月2日 現在

朝から37度台の発熱持続。食欲なし。少しだけど水分摂れている。

熱が37.1度、元気に起きているうちに入浴をさせる。

発熱5日目の影響か、体力が落ちているため、入浴後また寝る。

時々お腹痛いと言うものの、昨日のことが嘘のように泣きもせず、ぐずりもせず、ただ時々思い出したように「痛い」と言うだけ。今日の排便なし。

以上のような状況です。

それにしても風邪症状が長い!早く元気になってくれると、連休中お出かけできるのになあと思っています。

きちんとお薬飲んで、元気なったら動物園でも行こうね!三男くん!

この3つが大事!マダニに咬まれたら・・・

  1. 自分で取らない(口器が残ると皮膚切開なんてことも)
  2. 早めに病院(皮膚科がオススメ)で除去してもらう
  3. 数週間は体の様子に注意(風邪の様な症状や発疹など)

CDC(アメリカ版国立感染症研究所みたいなところ)でマダニの除去方法が掲載されていますが、私には自分でやれる自信がありません。詳細はこちら:Tick Removal | Ticks | CDC

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帽子も大事だよ!マダニに咬まれないために

  1. 長袖、長ズボン、靴下(皮膚が見える場所をできるだけ少なく)
  2. 帽子!!!長袖長ズボンに気を取られがちですが、帽子は非常に大切だと今回思い知りました。動物の硬い毛を掻き分け血を吸う能力があるのですから、人間の頭皮なんて楽勝でしょう。
  3. 虫除けスプレー(ディートやイカリジンを含むものが効果的)。完全に予防できるわけではありませんが、付着率は格段に違うようです。

山や林に入る際、また、森林の多い場所にハイキング・遠足に行く際には、まだ蚊がいない時期だからと虫除けスプレーをしないのでは無く、できる限り虫除けスプレーをした方がいいと思います。ディートが入っているのは避けたいという気持ちもわかりますが、ダニに咬まれるよりはマシかと思います。

イカリジンは大丈夫ですが、ディートは6ヶ月未満の乳児には使用できませんのでご注意くださいね。

ディート不使用、イカリジン成分入りの虫除けスプレーはこちら。

こちらを熟読していただくことをお勧めします。国立感染症研究所より:マダニ対策、今できること

マダニについて復習

活動期

ダニの活発な活動期は3月〜11月。冬季も活動するものもいます。

生息地

鹿や野ウサギなど、野生動物が出没する環境に多く生息しています。

キャンプや登山などでは、くれぐれもお気をつけください。

吸血時期

マダニは一生のうちに3回吸血(幼ダニ、若ダニ、成ダニの各ステージで1回ずつ)します。

国内で販売されている有効な忌避剤成分

ディート、もしくはイカリジンを含むが効果的。

ディートは6ヶ月未満児への使用が制限されています。高濃度な場合は12歳未満も使用不可です。

その点、イカリジンにはそのような制限がされていません。

マダニが媒介する感染症

  • 日本紅斑熱
  • Q熱
  • ライム病
  • ボレリア症
  • 野兎病
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
  • ダニ媒介性脳炎

西日本を中心に死亡例を含む感染症の報告が毎年上がっていますが、関東も関東以北にお住まいの方も注意すべき感染症になってきているのではないでしょうか。

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最後に

マダニに咬まれたからといって必ず何らかの感染症に罹るわけではありません。

まずは落ち着いてマダニを除去できる病院を探しましょう。皮膚科がお勧めです。自分で除去したとしても、口器が体に残ってしまうと大変です。なるべく病院で除去してもらい、洗浄・消毒など必要な処置を施してもらってくださいね。

除去後は全身の様子に注意するのは必要ではありますが、過度に怯える必要もありません。

少しでもおかしいな?と感じたら、遠慮せずに医師に相談してみるといいかと思います。

私は今回、東京消防庁の救急医療相談#7119を利用し「すぐに病院を受診してください」という流れになりました。

正直、明朝まで様子を見て近医を受診しても問題なかったかもしれませんが、まだ3歳児であること、発熱していたこと、自分で掻きむしってダニの口器が残ってしまうリスクを考えると、夜間のERを受診したことに後悔はありません。タクシー代高かったけど・・。

キャンプやハイキングなどアウトドアには、ぜひ帽子と虫除けスプレー、できれば長袖・長ズボンでお出掛けくださいね。

それでは、みなさんのアウトドアライフが楽しいものでありますように!

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