こんにちは、ずぼらママです。
私の実家は北海道の玉ねぎ農家です。
田舎の農家特有の閉塞感や本家分家などの親戚付き合い、盆と正月は本家に集合、農家には真言宗が多い、隣近所まで100メートル以上は基本などなど、農家の悪いイメージを一通り知って育った農家育ちの田舎者です。
とまあ、そんなグダグダは置いておき
今日は美味しい玉ねぎと腐った玉ねぎの見分け方をご紹介します。
いるだけで害があるような煮ても焼いても食えない人間を指して「腐った玉ねぎ」なんて表現する人もいますね。
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美味しい玉ねぎの見分け方
- 外皮が多少汚くても身が固く締まっているもの
- 形が縦に長い丸はトウ立ち(花蕾をつける玉ねぎ)の可能性が高いので避ける(普通は選別前後で弾かれる)
- 大きさは味にそれほど関係ないけど、私は野球ボールサイズ以上が料理に使いやすくて好きです
美味しい玉ねぎの選び方なんてあまり意味がないかもしれません。
むしろ、購入したら冷蔵庫に入れて保存しておくことの方が大事です。
冷蔵庫に入れて保存する方が、断然長持ちします。
北海道などの冷涼な地なら冷蔵庫に入れなくてもいいと思いますが、東京だと絶対に冷蔵庫に入れて保存することをおススメします。
腐った玉ねぎの見分け方
プロの玉ねぎ農家でも見落とす腐れ
「いやいや、腐ってたら見た目でわかるでしょ??」
「臭いがするからわかるでしょ?」
と思うでしょうが、芯腐れという玉ねぎの中心部分が腐っている玉ねぎの見分け方はプロの玉ねぎ農家でも難しいのです。
だから購入した玉ねぎを切ってみると、遭遇する確率は多くは無いですが、たまに腐れ(玉ねぎ農家は腐った玉ねぎを「腐れ」と呼びます)が混じっていたりします。
腐れはいろんな症状があります。
大体の腐れは生育中の病気のせいや収穫期の天候条件が悪い、貯蔵の条件が悪いせいで腐れるのです。
色んな腐れのタイプ
たかだか農家の娘だったくらいでは理解不能なほど腐れ方がある模様。
代表的な腐れは以下のようなもの
- 玉ねぎの表面から腐っていくもの
- 表皮を剥がすと、玉に黒カビがついているもの
- 玉ねぎのお尻の方が腐っているもの
- 玉ねぎを切ってみないとわからない中心部分がくさっているもの
玉ねぎを収穫してから、選別、出荷するまでの期間があっという間なので、選別の時点で気がつく暇がない(収穫時点で腐っているものは選別の時点でほぼ気がつくのですが、収穫後に腐れが進行するケースがある)のです。
農家の子どもあるあるで繁忙期の学校が休みの日には仕事を手伝うことがあるのですが、玉ねぎの選別を手伝っていた頃、腐った玉ねぎを掴んだ瞬間のあのグジュッとした感触と臭いは最悪でした。
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簡単に見分けられる腐れの判別方法
プロでも見落とす腐れなんて、普通の人が見たら尚更わかりませんよね。
なので、素人でも判別しやすい腐った玉ねぎの見分け方をご紹介します。
こんな玉ねぎは腐ってない
1.外皮が汚くても腐ってない
玉ねぎの根切り(土から根を切り離す作業)を終えた後や収穫直前に、多雨で外皮に泥が付着し見た目が悪くなっただけです。
触ってもブヨブヨしていないし、変な臭いもありません。
2.外皮に黒いポツポツ
これはコウジカビの一種の黒カビです。カビですが、外皮を剥がせば大体なんでもありません。もちろんその玉ねぎは食べることが可能です。食味もまったく問題ありません。外皮が汚いから食べないなんてもったいない。
貯蔵中の通気性が悪かったり、湿度が高いために外皮に発生したカビです。
外皮を剥いても表面についていることもありますが、綺麗に洗えば取れます。
黒カビがついているからって、別に急いで食べなくても腐りません。
3.傷
これは収穫前後に玉ねぎに外的圧力がかかって傷がついたものです。
こういった傷から病気が侵入したり、カビが生えたりして腐れに進行します。
悪い部分だけ切ってみて、他の見た目が何ともなければ食べても問題ありません。
切ってみて玉ねぎの色が変わっていたら(茶色かったり)、腐っているかもしれません。
上の写真のような傷だと、傷をよけるように半分に切れば残り半分は使えると思います。
腐った玉ねぎの見分け方
根の部分を親指で押してみる。たったこれだけです。
押してみて、柔らかければ心が腐っている確率が高いです。
それ以外だと触った瞬間ぐにゅっとするというのは明らかに腐っています。
そうじゃなければ腐った玉ねぎを見分けるのは難しいと思います。
上の写真の玉ねぎの根は綺麗に乾燥していますが、根が短くなり黒くジメッとしているものも危ないです。そういうものは腐る前に早く使った方がいいですね。
北海道の玉ねぎ
北海道の玉ねぎは実が固く、辛み成分が多いですが炒めるととっても甘味と旨味が増して美味しいです。
この辛み成分は硫化アリルと言って血液をサラサラにする効果があります。
北海道の玉ねぎは長期貯蔵に向いていて、炒めたり煮たりなどの調理にとても向いた素材です。農家の娘が自信を持っておすすめします。
逆にサラダには淡路産などの柔らかい玉ねぎがいいかもしれませんね。
ま、水にさらせば辛み成分は抜けていきます。
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最後に・・・
作年(2016年)は玉ねぎの生産量国内2位の佐賀産玉ねぎの病気など、国内の玉ねぎの収穫量が圧倒的に少なく、そのため海外産の玉ねぎが多く輸入されました。
その輸入量が半端なく、1年経った今もまだまだ在庫を抱えているところもあるようで、今年の玉ねぎの価格が例年よりも低めです。
消費者にとってはありがたい話ではありますね。
そういえば、玉ねぎの皮スープなるものをどこかで見たことがありますが、正直私は食す気になりません。
だって皮ですよ??いくら減農薬・低農薬と言っても直接土の中に触れていた「玉ねぎの皮」を煎じて飲む気にはなりませn。
玉ねぎの皮を染料にする話はよく聞きますが、飲むなんて・・・。
一方この「オニオンスープ」はかなり美味しいです。そのままスープとして飲むのはもちろん、カレーの隠し味として一本入れるととっても美味しいのでおススメです。
色んなオニオンスープがありますが、このオニオンスープが一番美味しかったです。
北海道土産としてプレゼントすると、後でみんなに絶対に喜ばれる一品でした。
北海道に行かなくても、今ではAmazonで購入できるので時々買っています。
10本入りだと500円くらいなので、かなりおススメです。
飛行機に乗ると出てくる「スープ」よりも美味しいかも!?