キャンプといえば虫対策とは切っても切れない縁があります。
みなさん、蚊・ブヨ・ムカデなどの対策はバッチリかと思いますが、もう一つ大事な対策忘れていませんか?
そう、ダニです。今年はマダニも多いそうで十分な注意が必要です。
ではどんなことに気をつけたらいいのか、私と一緒に振り返ってみましょう!
※2020年に掲載した記事に、最近のマダニ事件などを追加し、全体的に編集しなおした記事です。
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キャンプシーズン到来!虫対策はバッチリですか?
暖かくなってくると虫除け対策も必須。でも秋になってくるとついつい虫除け対策が疎かになりがちですよね。
ここが落とし穴!虫刺されで悩む季節って意外と夏の終わりかけ〜秋(8月末〜9月)なんですよね。
というのも、暑すぎて出てきていなかった蚊が、涼しくなってきて増えたり
マダニは産卵シーズンを迎え、あちこちで生まれたばかりのマダニが草むらに潜んでいたり…。
そんなことを聞くとドキッとしてしまいますよね。
さて、虫対策どうしてますか?
殺虫効果の高い蚊取り線香、それよりもう少し強力でアブなどにも効果のある林業向けの森林香、体に直接つけるタイプの虫よけスプレー、天然成分の虫よけなどなどいろいろなものがありますね。
もちろんそれらの対策もとても大切です。我が家ではテントの周りに虫を寄せ付けないスプレーを振っています。
でも実はそれだけでは十分じゃないんです。
蚊取り線香や虫除けグッズの正しい使い方
実はわたしCAMP HACKでライターもしておりまして、こんな記事を書かせていただきました。
アース製薬さんとオンラインで対談させていただき、とことん聞いてきましたのでぜひこちらも読んでみてくださいね!
キャンプの天敵といえば、「蚊」。筆者もこれまで幾度なく被害に遭ってきました。もういい加減、蚊との戦いにも疲れてきた...…
山のキャンプ場に行くならマダニに注意!
山というか、ちょっとした木陰があるような場所でも注意が必要なのがマダニ。
木の上から腕に何か降ってきたと思って腕を確認するとマダニ!ということが昨年だけで数回。
本当に小さいので「吸血されて初めて気がつくというパターンが多い」というのも納得です。だって薄くてひらべったくて1mmくらい!
一昨年は三男が幼稚園の遠足で行った森林公園系の場所でフタトゲチマダニというマダニに頭を噛まれ、救急病院に行った経験があります。
その時の話はこちら。経緯を時系列で詳細に書いています。
こんにちは!ここ数年「マダニの感染症で死者や重症患者が出た」というニュースが耳に入ってくるようになりましたね。今回はそんな厄介者の「マダニ」に三男が咬まれて病院に駆け込んだ話をしたいと思います。木々の多い場所、茂みの[…]
マダニについて知っておきたいこと
生息場所
鹿やイノシシ・野ウサギがいるような場所だけでなく、民家の裏庭、裏山、畑、自然豊かな公園などにもいます。
散歩中の犬についたりすることもあるくらい、意外と身近な場所に潜んでいます。
まさに我が家の三男を吸血したフタトゲチマダニというチマダニ系のマダニは、平地に多く都市部にも普通に存在するのだそう。
マダニの成長過程
秋から冬に生まれて越冬する幼ダニは体長1mm以下。
春になり吸血して若ダニから成ダニになる。体長3mmくらい。
夏や秋に吸血して産卵して、孵化して、越冬して、また春になり・・・を繰り返します。
1個体の産卵数は最大3000個にもなるのだとか!
大量に孵化したダニがいる場所でお尻をつけて休憩したり、はたまた転んでしまったり・・・と考えるとゾッとしますね。まあそんなことは稀でしょうけど怖い!
マダニの活動期
キャンプが最高に楽しいシーズンの春から秋(3月から11月)に活発に活動します。人間と同じ・・。
マダニがよく吸血している体の部位
髪の毛の中、耳の中と後ろ、首回り、脇の下、そけい部、太腿、膝の後ろなが噛まれやすい場所なのだそうです。
血液の流量の多い場所に集まるんですね。
噛まれても無理に引き抜かない!
無理に引き抜こうとすると吸血している部分(口器)だけ体に残りやすいです。また、マダニの体液が体内に逆流する可能性もあるのだとか。
万が一マダニの口器が体内に残ってしまった場合、そこから化膿することもあるのだそう。マダニに噛まれたらできる限り医療機関に行くことをおすすめします。
ちなみに息子の場合、病院に行ったものの、ちょっとした局所麻酔薬では取れず、外科用の皮膚麻酔薬を浸した脱脂綿を5分ほど当ててようやく取れました。
服についてる!どうしたらいい?
服についているマダニはそのまま払い落としてもいいのかもしれませんが、ガムテープで取り除くのが効果的なんだとか。
たしかに、払い落とすだけだとまた付着する可能性ありますよね。ガムテープにくっつけてしまう方が安心ですね。
マダニに吸血されることによって重症を引き起こすケースも
ダニに刺されたからといって、必ずしもなんらかの病気になるわけではありません。
が、実際にマダニによる感染症で亡くなっている方がいるのも事実。
ダニに刺されてから概ね2日〜2週間で発熱や消化器症状が出てきたら、受診時に「○月○日に△△に行った」日付、場所、行動などを伝えることが大事です。
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やばい!犬がマダニだらけに!!※2022年9月追記
ちょっと強烈すぎて写真撮り忘れました。
8月の終わり、できたばかりの某キャンプ場でキャンプ。
テントサイトの地面は雑草。しかも草刈りした後の草をきちんと処分しきれていない…。トイレも炊事場も…。
今まで来たことのないタイプのキャンプ場にあ然。キャンプ場じゃないな。あれは管理人さんのいる野営地。そう思おう。
とはいえ、来てしまったので気持ちを切り替えて楽しんでいました。
悲劇は夜中に突然に
大雨が降ってきて、風も強くとてもじゃないけど外にいれる状態じゃないので、早めに車中泊に切り替えた私たち。
ベッドキットの上でスマホを覗き込んでいると、スマホの上にぽつりと虫が落ちてきた。
体長1mmにも満たない小さな虫。蜘蛛かと思いきや、よーくよーくよーく目を凝らしてみると脚が6本。
こんな小さな一体マダニはどこから来たのか。これ1匹だけではないはず!と私のセンサーが騒ぐ。
そう思い自分の服や体、頭をかき乱してみるも気配なし。
そこへやってきた私の白い犬。柴犬の雪ちゃん。
犬連れキャンパーさんは特に注意を
人間だけのキャンプだと、なかなか雑草と戯れることはありませんが
犬は草むら大好きな子が多いです。それに地面との距離も近く、マダニやノミの危険性が高まります。
しかも9月の幼マダニが大量に発生する時期だと、とんでもない量のマダニが体についてしまうことも。
そんな状態でシュラフや車の中に乗られたら、こちらとしてはひとたまりもありません。
キャンプ中は、テントの中や車に乗る前に時々犬の体をチェックしてあげてください。
対策方法はこれだ!
草むらに潜むマダニにも効果があるのが、アース製薬・スプレータイプの虫除け剤「ヤブ蚊マダニジェット」。
殺虫成分は人体やペットにも影響がなく、体内に取り込まれても尿と一緒に排出されるというもの。小さいお子さんや犬がいても安心して使えるタイプです。
今回に限ってこれを持ってくるのを忘れたがために、私はその後、深夜2時まで雪ちゃんの体についたマダニ退治に明け暮れました…。
後日譚
キャンプから帰ってきて二日目の夜。
お風呂に入ろうと服を脱いだ瞬間の出来事です。
「虫刺されかな?」
左脇腹に少しの腫れとカサブタができていることに気がつき、ふと手を触れてみました。
するといとも簡単にぽろっととれたカサブタ。
「あれ?何か様子が違う」
取れたカサブタをよくみてみると、みなさんお察しの通りマダニ!
にっくきマダニめ!しっかり吸血していました。吸血した状態で死んでいました。
と、そんなわけで、みなさま、マダニ対策もお忘れなきようご注意ください。
その後、我が家ではあの時のマダニは出てきていません。
車にもしっかり殺虫剤をスプレーし、掃除機をかけ、万全の状態に戻しました。
キャンプでのマダニ対策。長袖、長ズボン、忘れちゃダメよの帽子!
山でお仕事をされている方はマダニの怖さ、どういうところにいるのか、どんな風に人につくのか、よーく理解されていると思います。
そして最近のアウトドアブームで山に出かける人たちの服装を見て心配もしているかもしれません。
私も心配されるような服装をして山に行っていました。だって暑いですよね・・。
今回はひとまず「暑い」を無視して、厚生労働省でも呼びかけている基本的なマダニ対策をお話ししたいと思います。
帽子・手袋、首にタオルで肌の露出を抑える
意外と忘れがちなのが帽子。木陰に入るからと帽子を外すことが多いですが、木陰こそ帽子必須ですね。
また、暑いとき首に濡れタオルを巻いたりしていますが、結果的にいい行動だったんだなあと思います。
しつこいですが、帽子は大事です!
長袖・長ズボン、靴下で足首出さない!
藪の中に入ったり、山の中のハイキングなら間違いなく対策した方がいいですよね。
キャンプで水遊びをするのに長袖・長ズボンでは遊べません。状況にあった服装ができるように準備をして置けるといいですね。
インセクトシールドパーカーなんかがおすすめです。
意外だったのが「明るい色の服を着る」
どうして?と思いますよね。
明るい色の服を着ることで、マダニが目視しやすくなるのだそう。
マダニって最初から黒っぽいのもいますが、ベージュ?灰色?っぽい薄い色のマダニもいます。
私の腕に落ちてきたマダニは薄い茶色?ベージュ?のような個体でした。正直そんなのが服についていてもわからないレベルの小ささ。
できるだけ家に持ち込まないように、マダニがいそうな場所に行った後は体をはらってから家に入る方がよさそうですね。
ディートやイカリジンを含む虫よけスプレーを使う
ディートは6ヶ月未満児には使用できません。また、高濃度の場合12歳未満も使用禁止です。
イカリジンは、ディートのような注意事項がないため、小さい子どもがいるまさにファミリーキャンパーにはちょうどいい虫よけスプレー。
一般的にドラッグストアなどで販売されている医薬部外品、第二類医薬品の効力などは以下のとおり(製品により持続時間など違いあり)。
忌避剤名 | 有効成分含有率 | 効力持続時間 | 注意事項 |
ディート | 5~10% | 1~2時間 | 生後6ヶ月未満には使用禁止 |
ディート | 12% | 約3時間 | 同上 |
ディート | 30% | 約6時間 | 12歳未満は使用禁止 |
イカリジン | 5% | ~6時間 | 禁止事項なし |
イカリジン | 15% | 6~8時間 | 禁止事項なし |
イカリジンの方が効果の持続時間が長く、小さな子どもにも安心して使えそうです。
我が家ではスプレータイプではなく、ミストタイプを使用することが多いです。肌が白くなりにくいので。
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さいごに
人って疲れていると怪我や病気が多くなりがちですが、キャンプでも同じことがいえます。
疲れていると普段はしないような失敗が多くなります。
私を含め、キャンプはアウトドア(野外生活)であることを再度きちんと意識して楽しいキャンプにしたいですね!
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